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学会・講演会・セミナー情報

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遺伝子病制御研究所セミナー

2019/01/29

このたび、ハーバード大学に留学中の加藤真一郎博士(マサチューセッツ総合病院/ハーバード大学医学大学院 リサーチフェロー)にセミナーを開催していただくことになりました。加藤博士は、エピジェネティクスの重要性に注目して、皮膚がんの発生機序解明に取り組まれている気鋭の若手研究者です。 下記のとおり開催いたしますので、是非ご参加いただけますと幸いです。

【日時】:2019年2月5日(火)16:00~
【場所】:医学部 中研究棟5階5-2 共通セミナー室
【演者】:加藤 真一郎
【所属】:Massachusetts General Hospital, Harvard Medical School
【演題】: Targeting epigenetics in melanoma

【要旨】:悪性黒色腫(メラノーマ)は、ほくろのがんとして知られ、近年本邦においてもその罹患人口は増加傾向にある。メラノーマは、その高い転移・再発率と化学療法、放射線治療に対する高い抵抗性のため、近年のBRAF阻害剤、MEK阻害剤、チェックポイント阻害剤の発見に至るまでは致死的な疾患の一つであった。ところが、これらの分子標的治療薬の奏功率は限定的で、ほぼ確実に耐性が生じてしまうという課題を抱えており、依然として継続的な 治療標的の探索、新たな治療法の確立が求められている。我々は、メラノーマ患者においてヒストンメチル化酵素G9aの遺伝子変異、コピー数増幅(recurrent mutation/copy number gain)を見出し、メラノーマの“がん遺伝子”として機能することを明らかにした。本セミナーでは、我々の知見を交え、G9aを標的とした治療法の可能性について紹介させて頂きたい。またBroad Institute of MIT and Harvardが公開しているAchilles Project およびCancer Dependency Mapから見出した、もう一つのエピジェネティクス制御因子-ヒストン脱メチル化酵素LSD1についても触れる。

【本件担当】
北海道大学遺伝子病制御研究所 がん制御学分野 教授
園下 将大
TEL:011-706-5148
MAIL:msonoshita@igm.hokudai.ac.jp

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