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医学院長 挨拶

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畠山鎮次 昭和30年度(1955年)に設置された北海道大学大学院医学研究科は平成29年度(2017年)に、変化する社会の要請に対応できる医療人材を機動的に輩出するため、教育組織と研究組織が一体化していた「研究科」を、大学院生が所属する「学院」そして教員が所属する「研究院」の2つの組織体にわけることで、社会や学生に対して有機的に対応できるグローバルな大学院教育システムを可能にしました。この対応により、学院での教育は学内の複数の研究院及び附置研究所等の教員が担当できるようになり、部局組織に縛られることなくスムーズな教育資源・教育人材の再配分が可能になりました。この新システムの導入により、変動する社会に対応する教育カリキュラムを実施するうえで、学内部局の再編を行う必要なく、柔軟な教育体制を構築することが可能になりました。

 医学院の理念として、「世界をリードする先進的医学研究を推進し、高い倫理観と豊かな人間性を有する医学研究者・医療人を育てることにより、人類の健康と福祉に貢献する」ことを掲げており、「医学・生命科学に関する高度な知識と研究能力を備え、社会の要請に応える高い見識を備えた人材を育成する」ことを教育目標としています。

 博士課程は、1専攻3コース制であり、各コースの専門分野の枠を越えた教育の提供に重点をおくとともに、各コースの充実した高い専門性が担保されるカリキュラムが遂行されております。将来の医学研究者や研究医を育成する「基盤医学コース」、社会医学及び公衆衛生行政分野で活躍する人材を育成する「社会医学コース」、高度な臨床研究を遂行する人材を育成する「臨床医学コース」の3つのコースで教育が実践されております。

 本学院では、減少が懸念されている「医師免許」を有した基礎医学研究者・教育者を、早期に育成するため、平成21年度(2009年)より医学部医学科学生を対象として「MD-PhDコース」を導入いたしました。このコースでは、医学部6年生から大学院博士課程の授業科目を履修することができ、修了要件を満たせば大学院を3年間で短縮修了することができます。さらに、平成25年度(2013年)からは、新たに「CLARCプログラム」を開始することで、医師臨床研修の2年目に大学院に入学し、臨床研修と夜間開講の大学院の科目取得により、早期の大学院入学を可能にするプログラムが用意され、一部の期間の「臨床研修」と「大学院での学修」の重複が可能となり、研究医を目指す臨床医には魅力的な制度として機能しております。

 修士課程については、全国の医学系大学に先駆けて平成14年度(2002年)に修士課程(医科学)を設置いたしました。本課程は、医学部医学科以外の学部を修了した人材に最新の医学・医療の知識や情報を提供することにより、異分野間の知の融合を促進し、独創性と複合的な視点を兼ね備えた研究者や高度専門職業人を養成することを目的としています。平成29年度(2017年)からは新たに「公衆衛生学コース」を設置し、「公衆衛生修士号」を取得できる教育システムを導入しました。このコースにおいては、高齢化・過疎化など北海道独自の地域の諸課題に対応できる人材を機動的かつ迅速に社会へ送り出すため、医師、歯科医師、薬剤師等として医療職の実務経験を有している場合は、1年で修了できる「1年コース」も設定しております。

 本学院で最先端の医学研究を学ぶ学生は、優れた科学者の一員として、崇高な倫理観のもとで、創造性の高い知の実践や諸課題の解決に主体的に取り組み、社会からの要請に貢献することが求められています。これまで北海道大学大学院医学院は、入学した学生の期待に十分応える能力・システムを準備してきました。現在はコロナ禍ではありますが、教育の実践を維持するためにハード面・ソフト面でさまざまは工夫を凝らすことでその対応を進めており、喫緊の問題としてウィズコロナおよびアフターコロナに長期的に対応できる教育システムの構築が重要と考えております。未来の医学および医療を支える大志のある学生諸君の入学を歓迎いたします。

2021年4月1日

北海道大学大学院医学院長
畠山 鎮次