公衆衛生学コース
公衆衛生領域で活躍する人材育成を目的とする2年コースと、一定の実務経験者を対象とした 高度専門職業人の育成を目的とする1年コースがあります
公衆衛生学コース(2年コース)
社会全体ならびに人々の健康と生活、安全の維持・向上のために、公衆衛生上の諸課題に対し、幅広い知識と高い技能をもって活躍する人材の育成を目的とするコースです。
公衆衛生学コース(1年コース)
一定の実務経験を有する医師・歯科医師・薬剤師などを対象として、医療・公衆衛生領域で活躍できる高度専門職業人を1年で育成することを目的とするコースです。
健康・医療問題の社会的関心の高まりや北海道特有の高齢化、過疎化問題を背景にこのコースを設置します。米国公衆衛生教育協会の必須基準5領域(疫学、生物統計学、社会行動科学、保健医療管理学、環境保健学)に基づく教育を行うことにより、高度専門職業人として必要な幅広い公衆衛生学の知識と技能を修得します。
なお、公衆衛生学コース(2年コース・1年コース)を選択した場合、衛生学教室、公衆衛生学教室、医療政策評価学教室、医学統計学教室、医学教育・総合診療医学教室、レギュラトリーサイエンス教室、先進医療マネジメント教室、法医学教室、医療安全管理学教室のいずれかで学修する必要があります。
※ コースは出願時に選択し、入学後に決定します(詳細については入学後にお知らせします)
コース在籍者からのメッセージ
多くの人を病気から守る
医科学専攻修士課程
公衆衛生学コース(2年コース) 公衆衛生学教室(令和3年度入学)
齋藤 博さん
自治体で勤務しながら公衆衛生を学んでいます。日本の3大疾病である「がん・心疾患・脳卒中」は生活習慣が起因しています。医療ではこれらを治療することに目を向けられがちですが、特にコロナ禍の影響もあり、疾病を防ぐこと、科学的な裏付けを元に行動変容を促すことの大切さを感じ、進学を決意しました。
公衆衛生という学問的性質上、講義や研究活動を通じて様々な人の話を聞くことができ、刺激を受けております。現在、研究活動として地域調査を実施しており、日常生活での気付きを与え、町づくりに貢献できることを目指しています。
(令和4年4月現在)
コース修了者からのメッセージ
慣れるより習った1年間
医科学専攻修士課程
公衆衛生学コース(1年コース) 衛生学教室(令和元年度修了)
医師
矢崎 弘志さん
北大工学部卒、サラリーマン、留学、医療系NGO駐在員を経て医師になりました。いつか公衆衛生を学びたいと思っていたところ、北大大学院で社会人向けに開講されると知りました。常勤2名の訪問診療専門クリニックに勤務しており、待機が多く躊躇しましたが、思い切って挑戦しました。
約30年ぶりの学生生活は、前半の夜学と後半の研究指導で、怒涛のように過ぎ去りました。感染症の数理モデルが主力の衛生学教室にあって、研究テーマは「北海道の軽症患者の救急搬送」、一見何の関連もなさそうに見えますが、統計解析を用いて疫学研究を行いました。研究テーマは何であれ「事実」をとらえる「術(すべ)」を学んだことが最大の収穫です。
(令和2年4月現在)