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松本脩三北海道大学名誉教授が「昭和天皇記念血液事業基金学術賞」を受賞

2016/09/02

平成28年7月7日、第52回献血運動推進全国大会が明治神宮会館で開催され、皇太子殿下ご夫妻ご臨席の下、松本脩三北海道大学名誉教授が血液製剤に関わるこれまでの多大な貢献に対して「昭和天皇記念学術賞」を授与されました。

「昭和天皇記念献血推進賞」「昭和天皇記念学術賞」とは
平成元年に天皇陛下、皇太后陛下の思し召しにより、昭和天皇のご遺金が献血事業振興のため日本赤十字社に下賜されました。日本赤十字社において、このご賜金をもとに「昭和天皇記念血液事業基金」を設立し、献血事業の進行に役立てるために、献血運動推進全国大会の場で血液事業に貢献のあった個人・団体に対して「昭和天皇記念献血推進賞」「昭和天皇記念学術賞」を授与しています 。

<松本名誉教授の功績内容>
北海道大学小児科及び米国ハーバード大学小児科在籍中、一貫して臨床免疫学、特に、先天性免疫不全症(無ガンマグロブリン血症等)の病態解明、診断、治療に従事し、数々の卓越した業績を積み、多くの優秀な人材を育成して来られた。無ガンマグロブリン(IgG)血症患者への静脈用IgGの定期補充療法の道を拓き、感染症による早期死亡率を劇的に低下させることに成功された。
北海道大学退任後は当時の日赤血漿分画センター所長に就任され、IgG製剤(日赤ポリグロビンN注)の製造・導入・市販を先導的に指導し、これにより日本人献血血漿由来IgG製剤を用いた重症感染症や無ガンマグロブリン血症の感染症予防・治療法が確立されるに至った。
また、血友病の国際ITI(免疫寛容導入療法)研究へのわが国からの参加(16例/115例)に際しても日赤によるクロスエイトM無償提供支援を主導された。その結果、今日の血友病Aインヒビター患者のITI療法が確立されるに至っている。