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岡森 優唯さんの一日(修士課程)

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am8:30

登校

札幌近郊にある自宅からJRで札幌駅へ。駅の駐輪場に預けた自転車で通学しています。新緑の薫りに包まれる朝のこの時間は、北大構内を貫くメインストリートが自転車を走らせる職員や学生でにぎわいます。
高校在学中に臨床検査技師を志し、北大医学部保健学科・検査技術科学専攻に進学しました。もともと病の原因、過程、症状を診断する病理学に関心がありましたが、卒業研究で病理について学び始めると、癌など腫瘍の病理への関心が一層深まりました。さまざまな専門の方がいる教室の雰囲気も大学院への進学を後押ししてくれました。

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am8:45

研究室で

教室の一週間は月曜朝のミーティングから始まります。40人の大所帯なので、互いに週間行事などのスケジュールを確認し合います。
9時半からはミクロレビューを行います。当番の先生が、解剖後の臓器の組織像を示しながら診断結果を報告し、ディスカッションをします。

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am10:30

実験開始

他の曜日は登校後すぐに実験室へ向かいますが、月曜は遅めの実験開始です。20~30代女性の間で年々罹患者が増加している子宮頸がんの研究を行っています。治療手段の一つである放射線治療に耐性が生じるメカニズムを明らかにすることで、治療効果の向上につなげるのが目的です。前述のミクロレビューは、顕微鏡で細胞像を観察する際の参考にしています。
クリーンベンチで細胞の培地を交換するのは、細胞の鮮度を保つために欠かせない作業です。その後、実験台へ移動し、がん細胞から遺伝子を抽出。リアルタイムPCRという方法を用いて遺伝子の発現量を測定し、その結果を検討します。だいたい午前中に遺伝子解析を3時間行い、さらに実験の合間に文献検索や実験ノートを仕上げています。

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PM01:00

昼食

昼食は図書室で、自宅から持参したお弁当をいただきます。大学院生や教室事務の方と2、3人で研究の合間のくつろぎのひとときを過ごします。

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pm02:00

ゼミ室で

週1回のゼミも月曜に行っています。文献を読み解くジャーナル・クラブ(抄読会)と自らの研究を紹介するリサーチ・トーク(研究ミーティング)を、教室員が持ち回りで担当します。この日はジャーナル・クラブのあとに、脳腫瘍病理学会の発表を予定している先生方の予行を行いました。学術研究の最前線での発表は、その内容もさることながら、わかりやすく伝える技術も必須のようです。

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pm04:10

指導の先生と

ゼミの後は実験を再開します。指導教員の谷野美智枝先生と、10人鏡(最大10人が同時に一つの画像を観察できる顕微鏡)を覗きながら、子宮頸がんの患者さんの組織像の検討を行いました。このほか、研究計画や研究発表用のプレゼン資料作成にいたるまで、谷野先生から“研究者の基本”を学んでいます。
大学院では私にも起こりうる身近な病を研究することにやりがいを覚えています。修士課程修了後は企業に就職し、患者さんの治療にじかに貢献できる創薬分野などで活躍したいと願っています。

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(取材は平成28年5月に行われました)

岡森さんが所属した病理学講座 腫瘍病理学教室