修士課程修了生は高度なスキルを持つ職業人として社会で活躍したり 博士課程に進学します
修士課程修了後、大学院博士課程への進学あるいは就職という2つの進路を選択することができます。
(令和4年5月現在)
修士課程修了の時点では、研究・教育ともに未完成のため、大学院博士課程に進学することが望まれます。引き続き本医学院博士課程に進学する場合、入学検定料および入学料は不要です。
博士課程に進学
医科学専攻修士課程 公衆衛生学コース(2年コース) 公衆衛生学教室(令和3年度入学)
八重樫 昭徳さん
私は病院で管理栄養士として勤務した後、他大学の修士課程を修了後、北海道大学大学院医学院修士課程に入学しました。様々な栄養や健康に関する情報に対して、正しく判断できる力を身に着けるために、栄養疫学研究を実施したいと思い、公衆衛生学教室を選択しました。先生方のご指導のもと、「高齢者におけるたんぱく質と骨格筋との関連」というテーマで研究を実施し、学会発表や論文投稿を行いました。
その後、更に研究を実施する力を高めたいと考え、博士課程に進学し、「低炭水化物食と糖尿病発症との関連」というテーマで主に研究をしています。現在は論文の執筆と分析をする毎日です。 研究を実施し、論文を書くことは多くの苦労がありますが、無事にアクセプトされ、自分の書いた論文が医学文献のデータベースで検索されるようになった時は、大きな達成感を得るができます。これからも、たくさんの論文を書けるように研究を続けていきたいと思います。こういった経験をしたい方は大学院の入学をお勧めします。
(令和4年4月現在)
就職先の斡旋は、医学院全体でバックアップします。
就 職
医科学専攻修士課程 医科学コース 腫瘍病理学教室(平成24年度修了) 日本医療研究開発機構
我妻 孝則さん
大学院では、光と顕微鏡を用いることで、がん細胞の挙動を観察・解析する手法を学び、マクロとミクロ両軸での論理的な思考を培うことの重要性を認識しました。レンズ越しに広がる空間に、一つの細胞が浮かび上がり、観測者自身と同時間軸で起きる生命の振る舞いに、小宇宙を感じて心を奪われたのを思い出します。
修了後、発がんに関連するウイルスの研究プロジェクト等へ参加し、研究シーズや臨床ニーズに触れることで、さらなる視野の拡大ができました。現在は、感染症をはじめとする、健康・医療分野の社会課題解決を目指し、研究事業を基幹とした新たな潮流の中で、培ってきた科学的視点を活かした職務に就いております。