博士課程修了生は、スペシャリストとして国内外で活躍しています
修了者の半数以上は一般病院や大学病院で医師や医療従事者として勤務しています。次いで大学や企業等の研究員・研究職が多くを占めています。
(令和4年5月現在)
JCHO札幌北辰病院 泌尿器科医師
西村 陽子さん
私は臨床医として10年ほど“診断と治療”を中心に勤務してきましたが、自身の不妊治療・妊娠を通じて子供の病気の“予防”こそ世のお母さん達が求めているものではないかと考え大学院に進学しました。進学時すでに35歳を超えており高齢の子連れ大学院生で不安も強かったですが、周囲の温かい理解と支えもあり、「胎児期における内分泌攪乱化学物質曝露が性分化へ与える影響」をテーマに疫学研究に従事させて頂きました。
大学院修了後は関連病院で勤務しながら客員研究員として週末に研究を行っております。仕事と育児に加え研究を続けることは大変ですが、やはり楽しいです。また疫学の視点を得たことで “疾患予防”を日々の診療にも取り入れております。実務を経験した社会人が問題意識を持って学び直しすることは自身の成長のみならず社会が直面する課題の解決にも寄与すると思います。年齢や出身分野に関わらず多くの方が新たな一歩を踏み出されることを願っております。
(令和3年4月現在)