北海道大学 医学部医学科|大学院医学院|大学院医理工学院|大学院医学研究院
メニューを開く
閉じる
閉じる
閉じる
閉じる
閉じる
閉じる

吉村 彩さんの一日(修士課程)

  1. HOME
  2. 医学院
  3. 写真で見る大学院生の一日
  4. 吉村 彩さんの一日(修士課程)

画像をクリックで拡大できます

am07:00

登校

北海道大学構内は、まだ行き交う人もまばらです。深緑の薫りを胸一杯吸い込んで、仕事と研究の一日が始まります。医学部図書館の前庭を彩る花々を眺めつつ、ゼミ参加のため公衆衛生学教室に向かいます。
北大で学ぶのは高校時代からの夢でした。北海道大学医療技術短期大学(現:医学部保健学科)を卒業。臨床検査技師として、北大の学生・職員の診療や健康相談を行う保健センターに勤務しながら、KAKENの課題研究「大学生における肥満関連合併症とリンパ球サブセットとの関連についての検討」など、肥満学生を対象とする研究にも携わってきました。

  • キャンパスイメージ
  • キャンパスイメージ
  • キャンパスイメージ
am7:30

ゼミで発表

抄読会で、座位時間(座っている時間)の測定方法に関する論文について、解説しているところです。教室では週1回、朝7時半(または18時15分)からゼミを行っています。大学院生が持ち回りで、自らの研究について発表するリサーチカンファレンスと、各自が選んだ論文を紹介する抄読会を担当します。
ゼミは多くの質問や意見をいただいて自身の研究にフィードバックできる貴重な場。教室員は専門、職域も幅広く、研究面で困った時も、さまざまな立場からの助言がもらえます。多彩なメンバーとの交流を通じて、視野もぐんと広がりました。

  • キャンパスイメージ
  • キャンパスイメージ
  • キャンパスイメージ
am08:25

北海道大学保健センターに出勤

ゼミの終わりごろに教室を出て、医学部からほど近い勤務先に向かいます。保健センター検査室で、研究対象者の採血、学生の健康に関する業務、データ解析などを行っています。
大学院進学は、学会で行った研究発表を論文化する手法をきちんと学んでみたいと思ったことがきっかけです。2016年にMPHの進学説明会に参加し、年間のスケジュールや必要単位の取得内容などを丁寧に説明していただきました。仕事をしながら夜間や土日に講義を受けられることもMPH受験の決め手となりました。

  • キャンパスイメージ
  • キャンパスイメージ
  • キャンパスイメージ
pm05:30

教授室にて

17時に勤務を終えて再び公衆衛生学教室へ。教授の玉腰暁子先生に研究の進捗を報告し、研究の方向性やデータ解析についてご指導いただきました。
研究テーマは「座位行動と体組成」です。仕事で肥満研究に携わり、私自身、座っている時間が長く、それが体調や体組成に関係しているのではと気になることもあり、調べることにしました。寿都町と北大が共同で行っている「DOSANCO Health Study」というフィールド調査で集めたデータを玉腰先生から提供いただき、解析を始めたところです。

  • キャンパスイメージ
  • キャンパスイメージ
  • キャンパスイメージ
pm06:00

デスクワーク

データの解析方法を再確認するため、統計学などの学術書に当たっているところです。
これまでは、検索式を立て先行研究を検索、先行論文を読み解きながら、データ解析への準備を行うという疫学研究の一連の流れについて学んできました。2年目の現在は、先生方にご指導いただきながらデータ解析を進めつつ、論文執筆に歩を進めるべく奮闘中です。
公衆衛生学教室など4教室に所属する同期のMPHメンバー10人とは、1年間授業を通じて切磋琢磨した同志として、現在も研究のアイディアや悩みを分かち合っています。仕事と学業の両立は、周囲の方々の理解と自身の体調管理あればこそ。プライベートでも、座位行動を減らすために何ができるか考え中です。

  • キャンパスイメージ
  • キャンパスイメージ
  • キャンパスイメージ

(取材は平成30年6月に行われました)
協力:北海道大学保健センター

吉村さんが所属する社会医学講座 公衆衛生学教室