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vol.04 放射線医学分野

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北海道大学大学院医学院の教員・教室を紹介します
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北海道大学大学院医学研究科 病態情報学講座 放射線医学分野

教授白土 博樹内科系

  • 1981年、北海道大学医学部医学科卒業、同放射線科入局
  • 1987-88年 カナダ・ブリティッシュコロンビア大学、1988-89年 イギリス・マンチェスター・クリステイ病院
  • 1989-92年、帯広厚生病院放射線科医長
  • 1993年より北海道大学医学部講師、助教授を経て、2006年 北海道大学大学院医学研究科放射線医学分野教授に就任
  • 2011年4月より医学研究科副研究科長

100%国際特許の動体追跡放射線治療技術と
スポットスキャニング型陽子線照射技術の融合

放射線医学分野は、放射線を中心に最先端の理工学系技術を医学に取り入れ、新しい発見と活用を目指す分野です。放射線医学分野は「放射線診断部門」と「放射線治療部門」に大別され、前者はCT/MRIなどを利用した画像診断と血管内にカテーテルを入れて治療するIVR治療、後者はX線や陽子線などによるがんなどの病気治療を研究対象としています。

本分野では、2010年から白土博樹教授をリーダーに最先端研究開発支援プログラムを推進。「 分子追跡陽子線治療装置」を開発しました。

この装置は、1998年に白土教授らが開発した「 動体追跡放射線治療技術」と、(株)日立製作所が世界で初めて臨床に応用した「スポットスキャニング型陽子線照射技術」がベースになっています。「動体追跡放射線治療技術」は2台の透視用X線で体内に入れた金マーカーの位置を把握し、マーカーが照射範囲内にある瞬間だけ放射線治療ビームを照射するものです。人間の臓器は呼吸などにより絶えず数ミリ〜数センチの移動を繰り返していますが、動体追跡放射線治療技術で腫瘍の位置をミリ単位で補足することにより高精度の照射が可能になりました。従来のX線治療に比べ正常部への照射の影響を大幅に減らすことができる画期的な技術として100%国際特許を得ています。

陽子線センター内の治療室
▲ 陽子線センター内の治療室

「スポットスキャニング型陽子線照射技術」は、照射する陽子線ビームを細いまま移動させながら次々とピンポイントに照射する技術で、複雑な形状の腫瘍にも高精度で陽子線を照射できる技術です。本分野は、日立製作所との産学連携で2つの技術を融合させた「分子追跡陽子線治療装置」の開発に取り組み、2013年秋、北大病院の敷地内に「 陽子線治療センター」を設立しました。

「装置の小型化により病院敷地内への設置が可能になり、世界中のがん治療病院へも設置できると考えられます。日本の素晴らしい医療技術を世界に普及させる原動力になると期待しています」

昭和24年の講座開設以来のポリシーを大切にしながら
医師として、研究者として、真摯に、大胆に医療と向き合う

放射線医学分野は、昭和24年から開設している歴史ある分野です。若林勝初代教授、入江五朗教授、宮坂和男教授、そして現在の白土博樹教授で4代目で、「当教室には、決して人まねをしないこと、細かな数値には左右されないこと、主治医は他のだれよりも患者さんの気持ちになって考えること、などの教訓が息づいております」。白土教授は、大学病院では放射線部長・放射線治療科長として診療に当たり、放射線治療が専門です。

昨今は、コンピューターや医療機器の発展により、医師が臨床上の責務を果すためには、医師や技師以外に、物理学の専門家が病院内に必要になってきています。「新しい物理科学的な発見や工学系の新技術を医療領域に活かすことに興味を持っている医師が、この分野にたくさん集まってきています。そして、体内で動いている臓器でも、1mm以下の変化をとらえ、1mmの精度で病気を治療する未来の医療として、その魅力に取りつかれている医師がどんどん増えています」

「北海道大学の広大なキャンパスでおおらかな気持ちを育み、悠久の自然に対峙することのできる科学的思索ができる人材を育て、患者さんの笑顔を見ることに生きがいを感じる医療者を育てることが、私の大きな使命です。放射線医学に興味のある若者が、我々の教室のドアを叩いてくれることを心から願っています」

(平成26年1月現在)

忘・新年会やジンギスカンパーティなどお楽しみイベントも随時開催

放射線医学分野では、病院の診療や研究などの忙しい合間をぬって核医学分野と合同で忘・新年会や、初夏にはジンギスカンパーティなどのお楽しみイベントも随時開催しています。イベント時には医局員や研究者の皆さんも日頃の忙しさを忘れ、和気あいあいとした雰囲気で盛り上がりますよ。